導入事例詳細

  • AeroDieCut

株式会社羽車様
紙製品の可能性を拡張。AeroDieCutが支える柔軟な生産体制

・小型プラテン機に小ロット案件が集中し、生産負荷が偏っていた
・厚紙加工では既存設備で対応が難しいケースがあった
・加工内容によっては抜き型のコストが課題となっていた
・紙製品のラインアップ拡充に伴い、新たな加工表現や製品開発への対応力向上が必要だった

・シリンダー方式により、厚紙も加工できる生産環境を実現
・多面制御機能により抜き型コストを削減
・既存のプラテン機と用途に応じて使い分けることで、生産体制の柔軟性が向上
・小ロットから多品種案件まで、幅広い加工ニーズへの対応力を強化

企業紹介

1918年創業の株式会社羽車は、封筒を中心とした紙製品の製造を手掛ける老舗メーカーです。長年にわたり封筒製造を主力としてきましたが、近年はデジタル化の進展により封筒需要にも変化が見られるようになっています。

取締役の今村氏は、現在の取り組みについて次のように話します。

「封筒を中心としたメーカーとしてスタートしましたが、最近は封筒やカードだけでなく、紙でできる製品の幅を広げていこうと取り組んでいます。」

こうした新しい製品展開の中で導入された設備のひとつが、ウチダのダイカッティングマシーンAeroDieCutでした。

導入の経緯|展示会で出会った、新たな加工ソリューション

生産管理部 技術グループ セクションマネージャーの 福本氏がAeroDieCutを初めて見たのは、展示会でした。
展示会で実機を確認したことがきっかけとなり、社内で導入の検討が始まりました。

「展示会で実機を見たときに、“これは羽車でも使えるのではないか”と思ったんです。」

福本氏によると、当時は大型のトムソン機と小型のプラテン機を中心に加工を行っており、小ロットの仕事は小型プラテン機に集中する傾向があったといいます。

「小型のプラテン機でしか抜けないものが多くて、どうしてもそこに仕事が集中してしまうんです。何か別の選択肢がないかなとは思っていました。」

展示会で見たAeroDieCutを社内で共有し、その後、製造部 セクションマネージャーの一ノ瀬氏とともに改めて機械を確認。実際の加工テストなどを行いながら検討を進めました。

最初に機械を見たのが5月、導入を決めたのが9月と、比較的短期間で導入が決定しました。

「探していたわけではないんですが、たまたま良い機械に出会えたという感じですね。」

活用シーン|厚紙加工と小ロット生産を支える一台

現在AeroDieCutは、主にパッケージやタグなどの紙製品の加工に使用されています。加工する紙の厚みは、およそ 0.5mm〜0.8mm程度の厚紙 が中心です。

厚紙加工では、従来の設備では対応が難しい場合もあるといいます。

「厚紙の場合、回転式の機械だと途中で外れてしまうことがあるんです。でもAeroDieCutはシリンダー方式なので、厚紙でも加工しやすいですね。」

また、同社では丁付け印刷を行うことが多く、抜き型のコストも重要なポイントになります。

「AeroDieCutの多面制御機能を使えば、1つの木型で複数回抜くような使い方ができるので、型のコストの削減という面でも助かっています。」

既存の刃型も活用できるダイアダプターを用意しているものの、新規の刃型を作成するケースも多く、従来のプラテン機でも加工できるようにするなど、用途に応じて柔軟に使い分けているそうです。

導入の効果|自動化がもたらした効率的な生産環境

AeroDieCutの導入によって、現場では作業効率の向上を実感しているといいます。

その理由の一つが、自動給紙・自動排紙による自動運転です。

「型替えをして回しておけば、しばらくはそのまま動かしておけるので、その間に他の機械の作業ができるんです。」

例えば、AeroDieCutを稼働させながら別の機械の型替えや段取り作業を行うことができ、現場全体の作業効率が向上しました。

新しい刃型を使用する際には、ムラ取りなどの調整作業が必要となります。従来機ではこうした調整作業を含めると型替えに30〜40分以上を要していましたが、AeroDieCutでは約20分程度で完了するため、作業時間の短縮につながっています。また、型替え作業そのものであれば数分で完了するため、現在は1日に3〜4回程度の型替えを行いながら効率的に運用しているとのことです。

導入後の声|日々の生産を支える確かな操作性

実際に機械を操作している現場のオペレーターからも、作業効率の向上を実感する声が聞かれました。

「1台の機械で何枚も効率よく抜けるので、かなりスピードアップできていると思います。」

また、機械を動かしながら別の作業を進められる点も現場では大きなメリットだといいます。

「この機械を回しながら、あっちの機械の作業をする、ということもできるので、生産は上がったと思います。」

また、紙が重なって送り込まれた場合に機械が停止する仕組みも、現場では安心して使えるポイントの一つだといいます。AeroDieCutは重送検知機能を備えており、紙が重なって搬送されるとアラームが出て機械が停止します。

「この機械は重送がほとんどなくて、紙が重なっているとアラームが鳴って止まるんです。他の機械だと2枚送りになるとトラブルの原因になるので。」

操作の習得についても比較的スムーズだったといいます。

「1回教えてもらって、何回か作業しているうちに、3〜4回目くらいには一人で型替えできるようになりました。」

従来のプラテン機では、操作に慣れるまで1年ほどかかることもあったといいますが、AeroDieCutは構造がシンプルで分かりやすく、扱いやすい機械だと感じていただいているようです。


株式会社羽車羽車の生産現場には、大型のトムソン打ち抜き機や小型のプラテン機など、さまざまな設備が導入されています。

「大型のトムソンも小型のプラテンの機械もありますが、AeroDieCutはその中間のようなイメージですね。従来の設備とも大きく操作感が変わることはなく、現場でも違和感なく導入することができました。分かりやすくて、シンプルで使いやすい機械だと思います。」

小ロットや厚紙加工にも対応できるAeroDieCutは、既存設備を補完する存在として、羽車の紙製品づくりの幅を広げる役割を担っています。

企業プロフィール

株式会社羽車

業種印刷業
事業内容封筒・紙製品の企画・製造・販売、インターネットによる通信販売
社員数170名
本社所在地〒599-8101 大阪府堺市東区八下町3-50
URLhttps://www.haguruma.co.jp

YouTubeにて本記事に関するインタビュー動画を公開中です。ぜひご覧ください。

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